セロトニンは、脳から分泌される睡眠ホルモンであるメラトニンの原料です。
メラトニンには、季節のリズム、睡眠、覚醒リズム、ホルモン分泌のリズム
といった、”サーカディアンリズム”を調整する作用があります。
以前から睡眠時間が短いと糖尿病になりやすいことが知られていましたが、
最近ではメラトニンが不足すると糖尿病発症率が高くなるという研究が
報告されています。

体温やホルモン分泌などを調整している体内時計は、25時間周期で動いており、
これをサーカディアンリズムというが、地球の1日は24時間。このずれを調整する
のが日光。
毎朝、日光を浴びると、睡眠・覚醒リズムが整い、質のよい睡眠を得られるように
なります。

メラトニンは夜になると分泌量が増えるとされているが、日中に太陽光を浴びて
セロトニンを作っておくとよいでしょう。

そもそも人間は、日の出とともに活動して、日没になったら休むというサイクルで
生活してきました。ところが、現代は夜でも昼でも明るいし、テレビはほぼ24時間
やっているので、昼夜逆転の生活になりやすい。
太陽の光は皆が思っている以上に大切です。

ささいなことでカーッときてキレるのは、脳内物質として働くホルモンのバランス
が乱れているから。
朝スッキリ起きられない、夜なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚める・・・。
こういった不眠は、メラトニンが不足して体内時計が狂っている可能性もあるかもしれ
ません。

(大原薬品工業 ケンコウ名探偵より 抜粋)