アレルギーゼロの住まいをめざす

健康住宅デザイン情報局

健康住宅、シックハウスや環境病の情報など。たまにプライベートの近況も。”アレルギーゼロの住まいをめざす<健康住宅デザイン工房>” https://www.kenkoujyutaku-dk.com/

カテゴリ: シックハウス

先日、ある方から相談の連絡があってお話しをお聞きました。

ご本人様は、半年程前に香料によって化学物質過敏症を発症されたそうです。

今は特に、ある場所にいると症状がひどくなるとの事。

どうもそれが勝手口扉近辺 で、よく見ると以前外壁塗料を塗った時に、
その勝手口扉もその塗料で塗ってしまったようです。

その時、内部側に外部用塗料が使われてしまったのですね。

しかし、30年前程の軽量鉄骨系の建物ですと、勝手口の内部側を塗装する時は
大抵なにも考えずに外部と同じ塗料を使ってる所が多いです。

調べると、その下地用塗料は溶剤系との事。

これが原因かと思われます。

アルミで 覆ってとりあえず揮発をとめようと思いました。

まず、その勝手口扉が本当に原因か確認する為です。

しかし、ご本人様はアルミシートの匂いもダメなようで 、とりあえず扉自体の
取替えをご希望されていました。 

今後、当社で工事をさせて頂くかはまだ未定ですが、
症状も改善し快適に過ごされるように願います。

当社も勝手口を塗装をする時は注意したいと思います! 

「第2回みんなのアレルギーEXPO 2016」 へ情報収集にいきました。
15日の木曜日、朝から行きましたが、平日でもあり人はまばらでした。

いろいろな事業者が参加されていました。
建築に関する事業者や、食品、衣類系、設備など様々な分野のもの
があり、参考になりました。
お話しさせて頂いた事業者の方、有難うございました。

しかし、
本気でアレルギーを無くす為に動いているいる事業者がほとんどですが、
中にはお金儲けの為に事業をしている所もあり、様々でした。


シックハウスやアレルギー、化学物質過敏症とか、目に見えないもの
に関する事業は難しいですね。

最近はそれなりのデータも、作ろうと思えばお金をかければ
研究所などに依頼して作成できますし。。。
いくらでも詐欺まがいの商品やシステムがつくれてしまいます。

消費者の方は騙されちゃうだろうなと少し心配になりました。

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実はこの空気についてが一番の問題です。

❶の空気については、シックハウスという問題で2003年からクローズアップ
されていましたが、国土交通省がホルムアルデヒドを規制し、
確かにホルムアルデヒドは少なくなりました。
そしてこの話題は現在沈静化しているように見えます。

・・・・・しかし! 

実はホルムアルデヒド以外の揮発性物質が増えた事により、
よりわかりづらい症状をもつ患者が増えているのです。

この化学物質の件は、建築建材にとどまらず、食品や医療薬品、
衣類、化粧品など、あらゆる分野で増え続け、世界中で企業や国の
経済的理由から放置され続けています。
今では年々、化学物質過敏症やアレルギー、わけのわからない
環境病の患者が増えています。

とにかく、ホルムアルデヒドや国が指針値を出している13物質だけを
調べても、原因がつかめず、本当の原因がわかりずらくなっています。

その為、リフォームして解決しようとしても、結局症状がとれなかったり、
金額が高額になってしまうケースが多いのです。

当社では少しでもその原因をつきとめるべく、測定分析をして原因物質
をつかんでからリフォームの提案をします。また、出来るだけ
リフォーム以外で安価で症状を無くすように提案する方法をとっています。


では、 <空気を改善する方法> をあげましょう! 

1.家具の選定

2.換気量の確認

3.珪藻土、漆喰等の化学物質吸着建材の使用

4.下地建材の再考

5.暖房機器の排気方法確認

6.床暖房等、輻射熱の利用

7.自然素材による接着方法

8.空気の流れをつくる間取り

9.電気線の露出回避

10.扉のついた収納の使用

11.備長炭の使用

12.フィギュアなど人形等の撤去

13.観葉植物で空気を浄化

14.空気清浄機の使用

15.隣地との距離を確認

16.温度差換気の利用

17.ブラインド雨戸の利用

18.中古家のすすめ

19.自然塗料(柿渋など)の利用

20.健康ボードの選定と利用

21.断捨離のすすめ

22.無農薬畳の利用

23.和紙クロスの利用

24.自然建具の利用

25.電線メーカーの選定

26.白蟻駆除剤の選定

27.畑の近隣回避のすすめ

28.農薬散布時期の一時避難

29.鉄製品の利用

30.空気遮断シートの利用
 

   多くなりましたが、列挙するとこんな感じです。


ちなみに一番簡単なのは換気量の問題です。皆さん思ってるより
換気扇の換気容量って掃除をしないと極端に下がるんですよね。

何か月か放置してると90%くらい換気量が低下していて、ほぼ
機能してないのと一緒なんですよね。
換気扇はこまめに掃除する事をおすすめします。


その他、この1~30の中でもひとつずつ細かく注意事項や詳細はあるのですが、
またの機会に説明できれば。
 

先日また空気質測定を行いました。

今回は少し特殊な測定です。

あるハウスメーカーのおウチで、15年もの間、浴室からの配管が無く
排水が流れ続けていたという物件です。

排水管の取り付けを忘れており、床下がずっと水浸しだったそうです。

15年点検で気が付いたそうですが、今までわからなかった事が残念
ですね。

家の周りの樹木の根っこが、外部から床下の水を求めて地下から這い
上がってきていたそうです。私は見ていませんが、想像するとすごい
ですね。


ま、その経緯があって、床下の空気質がどうなっているか調べて欲し
いとの依頼でした。
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主にジオキサンという物質。これはシャンプーや石鹸、洗剤に含まれる
界面活性剤を生成する時に出る副産物です。
急性毒性があり発がん性のある有毒物質です。
これが今回、この状況で出るのかどうかよくわかりませんが、とりあえず
心配なので床下を測定してみるという事です。

その他は、通常室内で測る厚生労働省の指針値が出ている13物質 
とT-VOCを測りました。


結果は、ジオキサンは出ませんでした。
その他は今、分析結果を待っています。

しかし、ありえない事ですが排水管を付け忘れるって事があるんですね。
ハウスメーカーさんにとってもお客様にとっても損害が大きいですね。
誰も得をしない。


施工管理はしっかりしないとダメだなとつくづく考えさせられました。

豊中の内村工業㈱の内村社長と健康塗り壁の実験を行いました。

今回はハイブリッド珪藻土 メルシー・シリーズ。

名前からしてなんか横文字なので化学物質が入ってそうですが、

実はすごく健康な珪藻土です。

珪藻土と漆喰とホタテガイなどが含まれています。

ようは全部混ぜていいとこどりをしています。

のりも食品のりを使っていて、トウモロコシからつくられたでんぷんのコンスターチ
だそう。

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内村社長自ら塗って頂きました。

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全くの健康建材、仕上がりもなかなか良いですね。(*^^*)

しかし、デメリットとしては珪藻土の色と漆喰の色が
混じっているので、傷がいった時に微妙に少し色が変わります。
しかし、塗り方をフラットにしなければそこまで気にしなくて大丈夫です。

それにフラットよりは模様をつける事で化学物質の浄化量も増えますので、
塗り方を考慮すれば問題はありません。

この商品は、現時点で珪藻土の中で最も健康住宅にふさわしいと考えています。

施工できる日が楽しみです。



 

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