この度、マンションのリフォームを行う事になりましたが、排気システムについて
少し気になった事がありましたので書きたいと思います。


<< ダンパー連動型の排気システムを採用している場合、
            施工の際・住まわれる際に注意が必要です >>



今回、築30年程の古いマンションですが、換気システムがダンパー連動型です。


各戸の排気が共用のパイプスペース(PS)に運ばれ、排気された空気が
そのPSに一時保管されます。
そして、一日のうち何度か屋上にある排気口が開き、PS内の空気が排出されます。

各戸の排気は、共用のパイプスペースに送る時にその入口付近にダンパーが
ついていて、室内の換気扇を回した時だけ開きます。
そうしないと、他の各戸の排気したたまった空気がPSから室内側に侵入して
しまうからです。また、換気扇を回していない時にダンパーが開いていると、
全体の排気を屋上の排気口から出す時、部屋内が負圧になりドアなどが
開かなかったり支障が出るようです。

しかし、リフォームの際に、ダンパー連動の事を知らないでダンパー部分を
とってしまったり、随時開いている状態にしてしまう場合があるそうです。
気を付けなければなりません。

また、24時間換気などにリフォームする場合は、(切)にしてもダンパーは
開いたままになる場合があるらしく、慎重な対応が必要です。
古いシステムですので、今の電気屋さんなどは知らない方も多く、後で
問題が出る事があるそうです。




それと、注意しなくてはいけないのは、年数がたつとキッチンから
つながっている排気のダンパーが油でべとべとになり動かなくなります。
その結果、共用の排気した空気が部屋内に侵入し健康に影響を及ぼす危険があります。

以前のお客様で、部屋内に揮発性化学物質が浸入してきてお困りになっていた方がいました。
まさにこの場合も、この現象だったようです。

皆さん、くれぐれもお気を付け下さい