アレルギーゼロの住まいをめざす

健康住宅デザイン情報局

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タグ:健康住宅


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最近、人口減少による空き家の増加が目に見える程になってきました。
その為、再販リフォームへ参入する不動産業者も増えてきたように思います。

最近では買取再販ブランドなどを立ち上げる大きな企業も出てきて、
これから先のリフォーム業界は更に激化すると思われます。

しかし、私が非常に心配しているのは、
そのせいで不健康な家が更に増えていくのではないかという事です。

よくあるのは、1500万くらいのマンションの一室を買い上げて、500万弱で
リフォームを行い、2500万程度で売りに出すパターンが多いようです。
しかし、そうすると原価率80%程度。利益率20%ですが、
すぐに工事を終えて販売し売れなければその分利益は減っていきます。
なので、なるべく安くスピーディーにリフォームを行おうとします。
そうすると、目に見えない場所の建材は安価なものに抑えられ、
スピーディーに工事を終える為に速乾性のものを使用するようになります。
施工者は、建材メーカーが安全であるとうたっている商品を使用するとは
思いますが、そういう速乾性の自然ではないものは、実際は厚生労働省が
指針値を出している以外の化学物質が入った材料であるため、
健康に害を及ぼす可能性が非常に高くなります。

実際、体調が悪くなりご連絡頂く方は、リフォームされた中古マンション
の一室を買い上げた方が非常に多いです。

よく安価に仕上げる為に、下請け業者に圧力をかける会社がありますが、
そうすると下請け業者は利益を出すために建材を安価に抑えます。
元請け業者は下地材までの管理はしない所が多く、かなりの確率で
不健康な住宅が出来上がります。

いつまでも不健康な家がなくならないのは、結局、計画性がなく、
見た目と経済的な理由を重視した工事が原因だと思います。

しっかりと無理なく計画をたて建材を指定し、じっくりとリフォームをする事が
健康住宅の第一歩だと思います。

あるお家で、喘息や咳がとまらない症状がつづいておりました。

調べた結果、中二階の部屋とその押し入れがカビで大変な事になっていました。

カビ検査を行い、カビの分析を行い、対策工事を開始します。
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まずは解体して風通しを良くし、換気設備も変えます。

今まであったカビを除去する為にアルコールを使って全面消毒をします。
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カビだらけの床材などの撤去の後、根太を組んで杉の無垢材で床をつくります。

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床下に風が通るように工夫をしています。

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かなり空気が良くなりました。
これでカビについてはひとまず安心です。



最近、建売物件をリフォームするものが増えてきている。

今まで発想していなかったが、建売物件は確かに通常より安い。
これを500万~600万で改装すれば、自分に合った満足いく家が
手に入るし、予算的にも大丈夫。



例えば、万人に合うように通常小分けされた部屋が多い建売物件。
このリビングを柱を残して壁をとっぱらって広い快適な空間に。
ライフスタイルに合わせてキッチンの位置を変えて、家族のコミュニ
ケーションがとれやすくするなど・・・・。

新築を建てた会社としては残念な話しですが、お客様にとっては
ありな話しですね。



これと同じ考えでいうと、建売物件を安全な健康住宅に改装して
住むというのは可能な話しだと思います。
あとは金額の問題です。果たして健康住宅を5000万~600万の
低予算でできるプランは出来るのか。

工夫次第で出来ると思うので、
今そういうプランを考えています。



健康住宅って、なんでしょうか

実は健康な住宅については、項目として分けると二つに分けられます。


① 家自体が健康な住宅
② 住んでいる人が健康になる住宅

に分けられます。
果たして当社としてはどちらを言っているのか?

答えは両方です。どちらも大事であり、対応しています。
しかし、あえてどちらかを選べというなら・・・②の方ですね。。


もちろん①についてはいつもしっかり考慮して対応しています。
私としては逆にこのメンテナンス工事に関しては長年携わっていましたので、
お客様に充分満足頂ける対応が出来ると自負しています。



しかし、今この住宅業界で問題となっているのは実は
②の住んでいる人の健康に対する健康住宅だったりするんですね。


②の中には分けて考えると以下の項目があります。

❶ 空気について、
❷ 温熱について、
❸ 光・視について、
❹ 音・振動について、
❺ 防露(結露)について、
❻ 防カビについて、
❼ 防虫(白蟻など)について、
❽ 電磁波について、

この8つについて、一つずつ確実に対応していけば本当の健康な住宅が出来上がるわけです。
(この❶から❼は私が所属しているNPO法人の日本健康住宅協会で分けた項目です)



実は、❶から❽の中でも特に当社が重要視する項目、注意しなければいけない項目があります。

それもふまえて、❶から順に内容や対応策などを書いていきたいと思います。 

                              つづく

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