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最近、人口減少による空き家の増加が目に見える程になってきました。
その為、再販リフォームへ参入する不動産業者も増えてきたように思います。

最近では買取再販ブランドなどを立ち上げる大きな企業も出てきて、
これから先のリフォーム業界は更に激化すると思われます。

しかし、私が非常に心配しているのは、
そのせいで不健康な家が更に増えていくのではないかという事です。

よくあるのは、1500万くらいのマンションの一室を買い上げて、500万弱で
リフォームを行い、2500万程度で売りに出すパターンが多いようです。
しかし、そうすると原価率80%程度。利益率20%ですが、
すぐに工事を終えて販売し売れなければその分利益は減っていきます。
なので、なるべく安くスピーディーにリフォームを行おうとします。
そうすると、目に見えない場所の建材は安価なものに抑えられ、
スピーディーに工事を終える為に速乾性のものを使用するようになります。
施工者は、建材メーカーが安全であるとうたっている商品を使用するとは
思いますが、そういう速乾性の自然ではないものは、実際は厚生労働省が
指針値を出している以外の化学物質が入った材料であるため、
健康に害を及ぼす可能性が非常に高くなります。

実際、体調が悪くなりご連絡頂く方は、リフォームされた中古マンション
の一室を買い上げた方が非常に多いです。

よく安価に仕上げる為に、下請け業者に圧力をかける会社がありますが、
そうすると下請け業者は利益を出すために建材を安価に抑えます。
元請け業者は下地材までの管理はしない所が多く、かなりの確率で
不健康な住宅が出来上がります。

いつまでも不健康な家がなくならないのは、結局、計画性がなく、
見た目と経済的な理由を重視した工事が原因だと思います。

しっかりと無理なく計画をたて建材を指定し、じっくりとリフォームをする事が
健康住宅の第一歩だと思います。