防虫剤の影響だと思われる案件が続きましたが、
皆、一様に家具や洋服などが汚染され、そこから発せられる
化学物質を吸うと苦しくなるとおっしゃいます。
実際に私も体験しましたが、同じ症状になりました。

しかし、これはCSではない人にはどうもあまりわからないようです。
測定して頂いた測定専門の方や分析をして下さった分析会社の方は
あまり感じなかったようです。
不思議です。
私もお客様同様、こんなに息苦しく喉や粘膜がやられ、頭痛も
してくるのに、一般の方にはあまりわからないようです。
しかし、多分一般の方でも、長時間吸い続けると、
何かしらの反応は出るとは思いますが・・・。
こればかりは実験するのは被験者の方がCSを発症するといけませんので、
躊躇してしまいます。


そこで・・・・、
汚染された服や物を2点分析センターで分析する事にしました。
2020-01-30 06.35.10
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しかし結果、不思議な事に樟脳のカンファーやパラジクロロベンゼンなど
防虫剤の成分であると思われるものは全く出ませんでした。

不思議です!どういう事なのか。。

代わりに出たのが、アセトン、デカナール、ドデカン、フタル酸ジー2-エチルへキシル、
スクアレンなどです。

この中で一番考えられるのは、フタル酸ジー2-エチルへキシル。
なぜかというと、目や粘膜に刺激が出て、匂いも特徴的な臭気という事もありますが、
実は、案件の中で共通してクロスが特殊だったからです。
この化学物質は、壁紙や床材に使用される軟質塩化ビニル樹脂系の可塑剤、
接着材・塗料・インキの可塑剤などに使われます。

もしかしてクロスが防虫剤と化学反応を起こして、このフタル酸ジー2-エチルへキシルが
大量に出てしまったのか・・・・。

ちょっと安直すぎるような気もしますし、、、まだまだ検証が必要です。💦