家に防虫剤の成分が充満しているとの事で調査に伺いました。
とりあえず簡易検査しましたが、ホルムアルデヒド検査だけではどうしょうも
ありません。検証させて頂いた結果、確かに家中にのどにくるような刺激臭
(のどや鼻がスース―する状態)がありました。
昔の着物を親戚からゆずり受けたそうですが、その中に樟脳が入っていたそうです。
どうもこれがナフタレンやパラジクロロベンゼンなどの現在使われている防虫剤と化学反応?を起こしたみたいです。混合すると融点が下がるようで、ようは体温でも溶けるそうです。揮発がはげしく充満するみたいです。家中が防虫剤の成分で大変な事になっていました。また、パラジクロロベンゼンは有機塩素系化合物ですので、塩素系の被害が見受けられました。塩ビ系のものが溶けたり、その成分があまりにもいろいろなものに引っ付いていくので、かなりのものを捨てねばならない状況でした。
とりあえず早急に発生源である納戸をリフォームさせて頂き、
く事で住める状態になりました。
納戸はクロスだけではなく、下地にまで匂いが浸透していましたので
壁は全てボードと断熱材まで撤去し、やりかえました。
床は剥がして新規フローリング貼りです。
あと補足ですが、お客様がおっしゃるには、
灯油の入った暖房器具があったそうですが、どうもそれに防虫剤の成分が溶けており、
その暖房器具を撤去する事でだいぶ匂いが減ったそうです。
皆さん、お気を付けください。