アレルギーゼロの住まいをめざす

健康住宅デザイン情報局

健康住宅、シックハウスや環境病の情報など。たまにプライベートの近況も。”アレルギーゼロの住まいをめざす<健康住宅デザイン工房>” https://www.kenkoujyutaku-dk.com/

タグ:化学物質過敏症

「第2回みんなのアレルギーEXPO 2016」 へ情報収集にいきました。
15日の木曜日、朝から行きましたが、平日でもあり人はまばらでした。

いろいろな事業者が参加されていました。
建築に関する事業者や、食品、衣類系、設備など様々な分野のもの
があり、参考になりました。
お話しさせて頂いた事業者の方、有難うございました。

しかし、
本気でアレルギーを無くす為に動いているいる事業者がほとんどですが、
中にはお金儲けの為に事業をしている所もあり、様々でした。


シックハウスやアレルギー、化学物質過敏症とか、目に見えないもの
に関する事業は難しいですね。

最近はそれなりのデータも、作ろうと思えばお金をかければ
研究所などに依頼して作成できますし。。。
いくらでも詐欺まがいの商品やシステムがつくれてしまいます。

消費者の方は騙されちゃうだろうなと少し心配になりました。

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先日、塗装工事を行いました。

おかげ様で、無事キレイに塗装工事がおわりました。


当社は健康住宅ですが、

健康住宅が考える塗装工事というものも追究したいと思います。



家にとっての健康、長い間健康の保てる家にしたいと思います。 

丁寧でキレイな塗装、そして住んでいるお客様にも満足して

頂き、外壁塗装特有の匂いや揮発性物質の影響が

最小限におさえられる塗装をめざします。 





塗装前
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塗装後
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実はこの空気についてが一番の問題です。

❶の空気については、シックハウスという問題で2003年からクローズアップ
されていましたが、国土交通省がホルムアルデヒドを規制し、
確かにホルムアルデヒドは少なくなりました。
そしてこの話題は現在沈静化しているように見えます。

・・・・・しかし! 

実はホルムアルデヒド以外の揮発性物質が増えた事により、
よりわかりづらい症状をもつ患者が増えているのです。

この化学物質の件は、建築建材にとどまらず、食品や医療薬品、
衣類、化粧品など、あらゆる分野で増え続け、世界中で企業や国の
経済的理由から放置され続けています。
今では年々、化学物質過敏症やアレルギー、わけのわからない
環境病の患者が増えています。

とにかく、ホルムアルデヒドや国が指針値を出している13物質だけを
調べても、原因がつかめず、本当の原因がわかりずらくなっています。

その為、リフォームして解決しようとしても、結局症状がとれなかったり、
金額が高額になってしまうケースが多いのです。

当社では少しでもその原因をつきとめるべく、測定分析をして原因物質
をつかんでからリフォームの提案をします。また、出来るだけ
リフォーム以外で安価で症状を無くすように提案する方法をとっています。


では、 <空気を改善する方法> をあげましょう! 

1.家具の選定

2.換気量の確認

3.珪藻土、漆喰等の化学物質吸着建材の使用

4.下地建材の再考

5.暖房機器の排気方法確認

6.床暖房等、輻射熱の利用

7.自然素材による接着方法

8.空気の流れをつくる間取り

9.電気線の露出回避

10.扉のついた収納の使用

11.備長炭の使用

12.フィギュアなど人形等の撤去

13.観葉植物で空気を浄化

14.空気清浄機の使用

15.隣地との距離を確認

16.温度差換気の利用

17.ブラインド雨戸の利用

18.中古家のすすめ

19.自然塗料(柿渋など)の利用

20.健康ボードの選定と利用

21.断捨離のすすめ

22.無農薬畳の利用

23.和紙クロスの利用

24.自然建具の利用

25.電線メーカーの選定

26.白蟻駆除剤の選定

27.畑の近隣回避のすすめ

28.農薬散布時期の一時避難

29.鉄製品の利用

30.空気遮断シートの利用
 

   多くなりましたが、列挙するとこんな感じです。


ちなみに一番簡単なのは換気量の問題です。皆さん思ってるより
換気扇の換気容量って掃除をしないと極端に下がるんですよね。

何か月か放置してると90%くらい換気量が低下していて、ほぼ
機能してないのと一緒なんですよね。
換気扇はこまめに掃除する事をおすすめします。


その他、この1~30の中でもひとつずつ細かく注意事項や詳細はあるのですが、
またの機会に説明できれば。
 

先日のD様宅で測定を行いました。
今回は測定可能なものを全て行いました。



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 (かなり測定器は多かったです。リビングに設置しました)




D様の症状は目や喉が痛くなるそうです。その為、今でもホテルなどを
転々とされていらっしゃるそうです。

D様は周辺の方に話してもなかなか信じてもらえないそうで、
お住いのマンションでもだいぶ肩身の狭い思いをされているとお聞き
していました。



測定の結果、、、。まだ途中経過ですが、分析会社のK氏から連絡がありまし
た。
「途中ですが、異常値の物質がありますね、とりあえずお客様もお困りなので
取り急ぎ報告します。」との事。
(K氏も現場でお客様に会っているので、気にしてくれていて、普通はしない
と思いますが、わざわざ連絡してくれました。有り難い話です。)

それはエタノールとアセトンでした。
他に比べると、測定値は 桁が違います。

何かを消毒する時に使う事もありますし、接着剤や溶剤、いろいろなもの
に含まれている物質です。

とにかく、お客様がおっしゃってた事は間違いではない事がわかりました。

これから更に原因物質を探っていきます。


 

Aさん宅で先日行った定性分析。

結果が出ました。
今回の検査はVOCに限ってやりましたので、農薬類やフタル酸類は測
っていません。

しかし、異常なものが一つでました。
それはαーピネンです。 ↓


石井隆様邸報告書グラフ(JPEG)
これは通常は無垢の木から放出されるもので、木の香りのするやつで
すが、MDFやパーティクルボードからも一時的には出るようです。

そして、これは最近の空気質の検査ではよく出る事があって、
どうも、α-ピネンはアルデヒド類に変化するのではないかと言われてい
ます。


しかし、部屋を見渡す限り、その原因らしきものはありません。無垢の
フローリングを使っているのならわかるのですが、フローリングはパナ
ソニックのベルティスです。
これは表面にだけ薄く板を使っていますが、コーティングもされているし
とてもじゃないけど考えにくい。

外部においてある木材かなとか、いろいろ考えましたがそれも考えにくい。

そこで、床下を点検してみる事にしました。
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さすが築一年目できれいですが、そのものすごい木の香りに圧倒されました。!
まちがいなく、αーピネンの原因は床下でした。
ここに使っている大引きが杉で香りがすごい!

しかし、なんでこうも匂いが籠るのか。
原因は基礎上にパッキンをつけて換気している、基礎パッキン工法ですが、
どうも外部の基礎モルタルの仕上がうまくなくて、換気スリットを塞いています。
その為、床下に空気が籠るようです。

空気の循環がうまくできてないようですね。

それと、部屋内も実験してみました。
煙で風の流れを確認してみました。
結果、一つ分かった事は、どうもコンセントの差込口から空気が流入している
という事。手をかざしてみても冷たい空気があたりますし、結構流れてきている
んですね。特に第三換気法を行っている場合、壁や床下内部の汚染空気が
ここから入ってくるのでしょう。

コンセントは閉じるキャップみたいのがあるし、これをつけるべきですね。



αーピネンだけが全ての原因とは断定はしませんが、
とりあえず、床下の空気を循環させるパッキン工法専用の換気扇をつける
か検討です。
 

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